平成26年度の都産健協・研修会レポート

さる2月17日(火)、千代田区麹町の電設工業健保会館にて平成26年度の都産健協・研修会を開催しました。来賓に東京労働局健康課から渡邉課長と中村副主任労働衛生専門官、東京産業保健総合支援センターから野村副所長をお招きして会員機関の役職員75名が参加して開催しました。裄V信夫会長の開会挨拶に続いて事業部会オブザーバーの長濱さつ絵医師による「平成25年度職域健康診断有所見率調査の報告」、特別講演として昨年から厚生労働省におけるストレスチェックに関する専門検討会の座長を務めた北里大学名誉教授の相澤好治先生による「ストレスチェック制度の最新情報」、記念講演として日本将棋連盟女流棋士会会長の矢内理絵子女流五段による「勝負を左右する思考と決断」と題してご講演いただきました。また終了後の懇親会では講師の先生を交えて有意義な交流がはかられました。

他に類を見ない200万人を超える勤労者の定期健康診断における有所見率状況調査結果の詳細データは以下をご覧ください。

  • 平成26年度 研修会の様子
    平成26年度 研修会の様子
  • 事業部会オブザーバー 長濱さつ絵医師
    事業部会オブザーバー 長濱さつ絵医師
  • 北里大学名誉教授 相澤 好治先生
    北里大学名誉教授 相澤 好治先生
  • 女流棋士会 矢内 理絵子会長
    女流棋士会 矢内 理絵子会長

平成26年の有所見率調査結果

長濱さつ絵(全日本労働福祉協会)

目的

職域における定期健康診断のデータを収集し、性年齢別有所見率および企業規模別と業種別の性年齢別有所見率を明らかにする。

方法

1. 解析対象とした健康診断の実施機関
平成26年7月、都産健協に加入する41機関へ調査票を配布し、9月上旬を目途に調査票を回収した。
調査票1(性年齢別に集計)は18機関、調査票2(企業規模別に集計)は7機関、調査票3(業種別に集計)は6機関から回答があった。
2. 有所見の判定
各検査項目の有所見の判定は、各健診機関の判定基準による。
3. 定期健康診断の実施期間
平成25年4月1日から平成26年3月31日までの1年間に実施された健康診断について集計した。
4. 企業規模と業種の区分方法
企業規模は50人未満と50人以上に区分した。業種別は製造業、建設業、運送業、商業、その他の5業種に区分した。

結果

1. 解析対象者の人数
性年齢別有所見率調査(抜粋)   男性 1,374,498人 女性 760,253人
計2,134,751人
企業規模別性年齢別有所見率調査(抜粋) 50人未満 男性 121,115人 女性 49,900人
50人以上 男性 308,816人 女性 150,674人
計630,505人
業種別性年齢別有所見率調査(抜粋) 製造業 男性 53,641人 女性 17,248人
建設業 男性 8,513人 女性 1,020人
運輸業 男性 69,222人 女性 24,558人
商業 男性 15,175人 女性 16,425人
その他 男性 119,714人 女性 108,847人
計434,363人
2. 有所見率調査の結果を表に示した。